PBFD

オウム類の嘴・羽毛病(PBFD:Psittacine Beak and Feather Disease)はサーコウイルスに分類されるウイルスが原因となるオウム目鳥の感染症です。オウム目鳥(インコ、オウム)すべての種類に感染します。オウム目ではない他の鳥種(ブンチョウなどのフィンチや家禽類など)、そして鳥以外には感染が成立しないとされています。羽軸の壊死、くびれ、ねじれなどの羽毛異常と脱羽、嘴の異常などが代表的な症状です。この病気の本態は免疫不全で、通常であれば対応できる細菌や真菌(カビ)に対応できなくなってしまう日和見感染を起こしてしまいます。

現在も有効な治療法は確立されていません。できる限り早期発見、そして免疫賦活療法により本人の免疫力を向上させ、ウイルスは排除する免疫力をつけることが現在できることです。なお、白色バタン類では発症すると長期生存が非常に難しい病気です。