卵管蓄卵材症

メスのお腹が膨れていることが、太っていたり、卵詰まっているとは限りません。鳥のメスは卵巣から排卵すると卵管が卵子をうけとめ、卵管の中で、卵白や卵殻をつくっていきます。その過程で、卵白などの卵の内容物だけを作ってしまい、蓄積してしまうことがあります。卵殻が作られず産卵もできないので、やがてお腹の中で炎症(腹膜炎)を起こしてしまいます。

身体検査にて、腹部にライトをあてて透過性を確認、レントゲン検査(バリウム造影を含む)に加えて超音波検査にてこの病気を見極めます。他の疾患(卵管や卵巣の腫瘍(がん)、遺残卵管、他の臓器の腫瘍など)の可能性もあるからです。この病気を内科的に治療することはできないことがほとんどです。卵殻がないので圧迫排出処置はできないので手術適応となります。手術では、卵管内容物の摘出、そして再度同じことが起こらないように、可能限り卵管の摘出を試みます。