獣医師へ: 鳥類臨床研究会2024発表を終えて

2024.2.11に東京品川にて鳥類臨床研究会2024大会が実施されました。本大会も鳥類医療の最前線を学び、討論や意見交換を通じ、有意義な場となりました。また、当院からは院長(髙木慎介)より、2つの演題の発表をさせていただきました。

ポスター発表にて、『鳥類の生殖器腫瘍におけるリン酸トセラニブの臨床応用の検討』、口頭発表にて『リン酸トセラニブ投与が奏効した生殖器由来腫瘤が疑われたブンチョウ(Lonchura oryzivora)の一例』の2演題です。

※大会参加規程にもある通り、大会発表参加していない方、獣医師以外の方への発表内容の情報開示は固くお断りさせていただいております。

大会参加の獣医師より、反響が大きく、多数のご質問をいただいております。今後のさらなる研究および情報集積に励ませていただきます。なお、発表の中でもお話しましたが、鳥類(特に小型鳥類)の抗がん治療についてはまだ研究段階であり、知見が少ないのが現状です。まだ情報不足です。当院の院長をはじめ、高度鳥類医療実施可能な鳥専門動物病院にて情報の集積に努めています。そのため、まだ多くの動物病院で特に小型鳥類への抗がん剤投与は広く推奨できる水準ではありません。プロトコルの確立ができましたら、また学会等で報告させていただきます。ご理解のほどよろしくお願いします。