羽の様子がいつもと違う
鳥にとって大切な羽。鳥種差はありますが、セキセイインコでは体重の6%を羽が占めています。換羽期は羽を構成するためにタンパク要求量が増えます。新しい羽を作るために多くのエネルギーが使われています。一方で、そんな羽を正常に作れない時は肝疾患や感染症などが考えられます。羽毛傷害行動(毛引き)では羽は正常に作られてもその羽を自ら傷つけてしまうこともあります。
換羽期で羽が抜けている
換羽による羽の抜け方はさまざまで、あまり抜けない子、バッサリ羽が抜けてしまう子などさまざまです。日本生まれの飼い鳥では1年と通して羽が抜ける期間が何回かあることがほとんどです。発情後には換羽がきます。換羽期は代謝率が普段よりも上昇し、タンパク要求量が増えます。そのため、疲れやすくなってしまったり、各種臓器の機能が低下することがあります。
フィンチ類(ブンチョウなど)では極端な水浴び不足により羽がバサバサすることがあります。羽がバサバサして質が悪いのは病的な場合(肝疾患や代謝機能低下など)もあるので判別が必要となりますが、換羽で改善されるのであれば小さな霧吹きなどで時々水浴びをさせてあげた方がよいかもしれません。
羽をつくる器官に問題がある
羽の色が黄色くなったり、赤くなったりします。羽を構成する材料であるタンパク質は肝臓にて作られますが、肝機能低下ではそれがうまくいかず羽質や羽色が本来とは異なるものが生えてきます。また、甲状腺機能低下といった代謝疾患の可能性もあげられます。
羽をかじっている・自分で抜いてしまっている
退屈やストレス、性的欲求不満などにより羽をかじったり抜いたりしてしまうことがあります。
PBFDや鳥ボルナ病などの感染症の可能性
羽がねじれていたり、成長途中で抜けてしまったり、ダウンフェザーが少なかったり、本来の羽の生え方と違ってきます。感染症検査の実施をおすすめします。
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