鳴き声が違う、小さい
人の声を出す器官は声帯ですが、鳥は鳴管という器官が気管分岐部に存在します。その鳴管が炎症を起こしたり、周りの器官が炎症を起こしたり腫れている場合は鳴管を圧迫してしまい、声が出にくくなります。
声を出す器官(鳴管)や甲状腺に問題がある
発情しているセキセイインコのオスはおしゃべりのしすぎで鳴管に炎症が起こることがあります。また、メスでも発情すると骨にカルシウムを溜め込みますが、鳴管にも骨があるため、カルシウムを溜め込むことで固くなることで声が出にくくなることもあります。他にも感染などにより炎症が起こることで鳴管炎を起こします。
気管分岐部には甲状腺も存在します。ヨード不足、腫瘍化などで甲状腺が腫れてしまい、鳴管を圧迫してしまうことで声が出にくくなることがあります。
甲状腺腫治療前
甲状腺腫治療後
呼吸器系に問題がある
鳥の呼吸器である肺や気嚢の炎症が広がって、鳴管にも炎症が起こることがあります。
肺と気嚢に炎症のサイン(肺全体野不透過性亢進、肺後縁ライン、気嚢ライン)
Case