-
症例集 右卵管遺残
ほとんどの鳥類の卵管は左側しかありません(※ハヤブサ科の鳥やキーウィは左右ともに卵管が存在します)。右側の卵管は孵化して10日後までには萎縮して機能しなくなります。しかし、時折右側の卵管が存在(遺残)することがあり、本来 […] -
症例集 卵管蓄卵材症
メスのお腹が膨れていることが、太っていたり、卵詰まっているとは限りません。鳥のメスは卵巣から排卵すると卵管が卵子をうけとめ、卵管の中で、卵白や卵殻をつくっていきます。その過程で、卵白などの卵の内容物だけを作ってしまい、蓄 […] -
症例集 頭部脱羽
こちらは2歳のブンチョウです。ここ数年、頭の羽が生えなくなってしまったというブンチョウが増えてきました。数年前は老齢で時折見られる症状でしたが、若齢でも見られるようになってきました。血液検査により高脂血症などの原因が判明 […] -
症例集 鳥抗酸菌症
マイコバクテリウムという細菌(Mycobacterium genavence、M. avium complex)が原因となる感染症で、鳥結核とも呼ばれます。すべての年齢の鳥に感染します。人の結核は肺病変がメインですが、鳥 […] -
症例集 鳥ポリオーマウイルス感染症
鳥ポリオーマウイルスによる感染症です。インコ・オウム類の中でも特にコザクラインコなどのラブバード類にて認められることがあります。PBFDとよく似ていますが、ブンチョウなどのフィンチ類にも感染します。フィンチ類にて発見され […] -
症例集 そのう内異物
カーペットやタオルなどをかじっていませんか?かじるだけなら問題ありませんが、その繊維を飲み込んでしまうとそ嚢の中で固まってしまうことがあります。小さければ催吐剤で吐かせることもありますが、犬猫では異物誤食でよくやる処置で […] -
症例集 尾脂腺腫瘍
鳥には尾脂腺という油分を分泌する部位が尾羽の付け根にあります(※オオハナインコなど尾脂腺をもたない鳥種もいます)。ここから分泌させる分泌液を羽繕いにて羽に塗って羽に撥水性や保温性を向上させることができますが、皮膚からもあ […] -
症例集 オウム病
細菌であるクラミジア(Chlamydophila psittaci)が原因となる感染症で、オウム病とも呼ばれています。鳥類すべてに感染し、人にも感染する人獣共通感染症(人では届出が必要な4類感染症)です。神経節に隠れ潜ん […] -
症例集 鳥ボルナ病
鳥ボルナウイルスによる感染症です。ウイルスの型によってさまざまな鳥種に感染します。日本国内ではインコオウム類で問題となっている感染症で、時にヨウム、オオハナインコ、コンゴウインコ、タイハクオウムなどの白色バタン類、アケボ […] -
症例集 メガバクテリア
子嚢菌類に分類される大型桿状酵母、正式名称はMacrorhabdus ornithogasterという真菌(カビ)です。セキセイインコに広く蔓延しており、検出率は7割を超えます。オカメインコ、コザクラインコ、マメルリハイ […]
