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症例集
自咬症
毛引き症の中でも皮膚までかじってしまう場合は自咬症に分類されます。羽毛傷害行動として分類し、皮膚までかじってしまう重度の場合を自咬症と定義することもあります。羽をかじったり抜いたりしてしまう羽毛傷害行動と異なり、皮膚をか […] -
症例集
腸管結石
腸の中に結石が作られてしまい、便がでなくなってしまうことがあります。触診や見た目では判別することができず、レントゲン検査にて診断することができます。 治療は外科的摘出(腸管切開術)となります。小さなものであれば内科的に胃 […] -
症例集
グリットインパクション
鳥は2つ胃があります。消化液を分泌する腺胃(前胃)、食物をすり潰す筋胃(砂嚢)です。硬いものをグリットとして筋胃に蓄積する性質があり、砂や鉱物、ボレー粉などを筋胃にため込みます。過剰にため込んでしまうと筋胃は動きが悪くな […] -
症例集
観葉植物の誤食
ほとんどの観葉植物は鳥にとって誤食してしまうと有害です。こちらは観葉植物であるウンベラータを誤食してしまった時のそのう液を顕微鏡で見たものです。誤食してしまうことで口内~食道、そのうに強い粘膜損傷を起こしていることが、写 […] -
症例集
鉄貯蔵病
鳥の鉄分要求量は哺乳類よりも少ないのですが、鉄分を過剰に摂取することで肝臓に蓄積してしまう病気です。九官鳥やオオハシ、ヒインコ科(ローリー)が好発鳥種となります。これら鳥種の消化管は食物保持時間が短く、吸収に特化していま […] -
症例集
副鼻腔炎
眼、鼻、口は内部でつながっており、付属する空洞の一つとして副鼻腔、眼窩下洞があります。これらはつながっているので鼻炎などがひどくなると炎症が広がってしまい、副鼻腔などにも炎症を引き起こします。奥の空洞なので炎症が起こると […] -
症例集
急性肝炎(急性の肝臓拡大)
ブンチョウに時折認められます。急に肝臓が拡大してしまい、周囲の臓器を圧迫してしまうことで、呼吸困難、排便障害などを起こします。 ブンチョウの肝臓拡大 体表からもわかるほど肝臓が拡大している。胆嚢嚢腫と異なり、体表からは黒 […] -
症例集
脂肪肝症候群(FLS)
肝臓に脂肪が過剰に沈着してしまうことで肝臓の機能が著しく低下してしまう病気です。原因は過食による内臓脂肪(主に肝臓)、皮下脂肪のつきすぎであることが挙げられます。症状は体重減少(まだ体重が下がってきていないこともあり)、 […] -
症例集
尾脂腺導管狭窄
多くの鳥には尾羽の近くに尾脂腺があります。尾脂腺は1対(2個)あり、それぞれの尾脂腺葉から分泌物が作られます。その分泌物を鳥は羽繕いの際に羽にコーティングすることで保湿性や羽質を保つとされています。 尾脂腺が分泌物を出す […] -
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腎無形成
哺乳類と同様に、重要な臓器が欠損していたり、低形成(通常より小さかったり、機能低下していたり)である場合が鳥類にもあります。こちらはレントゲン検査にて左腎臓が不明瞭、右腎臓拡大があったオカメインコです。重度の脱水状態でし […]