眼、鼻、口は内部でつながっており、付属する空洞の一つとして副鼻腔、眼窩下洞があります。これらはつながっているので鼻炎などがひどくなると炎症が広がってしまい、副鼻腔などにも炎症を引き起こします。奥の空洞なので炎症が起こると長期間治療が必要になったり、重度の場合には治療することが難しいこともあります。
原因は寒暖差、ストレスによる免疫力低下、感染症などが挙げられます。セキセイインコやオカメインコなど多くの鳥種で発症しますが、比較的サザナミインコに多く認められます。サザナミインコは寒さにあまり強い鳥種ではないので注意しましょう。
治療開始時 副鼻腔内に膿が溜まっており、眼窩下洞が膨らみ、眼がしっかり開かなくなっている
治療2か月 副鼻腔の炎症がとれてきたことで目がすっきりしてきている
治療は抗生剤や抗真菌剤をはじめとする内服薬、点眼薬や注射がメインとなりますが、病状に合わせて鼻腔洗浄を実施することもあります。鼻腔洗浄の治療効果は高いのですが、洗浄処置は適切な状況判断や技術が必要となります。