卵管孔が緩んでしまい卵管が反転してお尻の外、体外へ脱出してしまう状態です。原因は過産卵や過発情、低カルシウムによる卵管疲弊などが挙げられます。産卵することに慣れていない初産の鳥でも認められることがあります。
卵管脱の様子。ラズベリー状の粘膜が脱出している。
お尻から臓器が出ている状態で対処が遅れると急変してしまうこともある非常に危険な状態です。感染、壊死に注意して治療していく必要がありますが、まずは脱出してしまった卵管を通常の位置に慎重に戻し、再度お尻から出てこないようにクロアカ孔を縫合することもあります。