鳥の鉄分要求量は哺乳類よりも少ないのですが、鉄分を過剰に摂取することで肝臓に蓄積してしまう病気です。九官鳥やオオハシ、ヒインコ科(ローリー)が好発鳥種となります。これら鳥種の消化管は食物保持時間が短く、吸収に特化しています。そのため、ミネラルの吸収効率が高すぎて、鉄分も過剰に吸収され蓄積すると考えられています。また、九官鳥では特にこの病気が多いので、鉄分の吸収を調整する十二指腸粘膜の遺伝子欠損も疑われています。九官鳥用のフードは昔からありますが、それが良くないともされています。pretty birdやマズーリなどのソフトビル用のペレットをあげるようにしましょう。
なお、その他の鳥種、インコオウムでも果物(特に柑橘類)を多く食べることで発症することがあります。柑橘類に豊富に含まれるビタミンCが鉄分の吸収を向上させてしまうことが原因です。