多くの鳥には尾羽の近くに尾脂腺があります。尾脂腺は1対(2個)あり、それぞれの尾脂腺葉から分泌物が作られます。その分泌物を鳥は羽繕いの際に羽にコーティングすることで保湿性や羽質を保つとされています。
尾脂腺が分泌物を出すのは導管(通り道)を介していますが、その導管が狭くなっていたり、場合によっては先天的に導管が閉塞している場合があります。それにより、分泌物が蓄積しすぎてしまい、尾脂腺がパンパンになります。
ブンチョウの尾脂腺導管狭窄
原因は先天性の他に、感染による炎症、ビタミン不足による角質貯留などがあります。小さな針で穿刺することで蓄積してしまった分泌物を排出したり、導管を広げてあげる処置を行います。尾脂腺腫瘍とは治療方法が異なるので判別が必要です。