もし踏んでしまったら・・・

放鳥中に気づかずに踏んでしまった、扉に挟んでしまった、という事故が時折あります。このような場合にはできる限り早くの動物病院受診をおすすめします。骨折の他に怖いのは肺出血をはじめとする各種臓器の損傷です。踏んでしまった強度にもよりますが、ショック状態に陥ってしまっている場合もあります。状況次第ではありますが、レントゲン検査にて外傷(骨折や脱臼など)と内臓器をチェック(特に肺や気嚢などの呼吸器)、ショックを受けて各種臓器の機能低下(特に胃腸機能)がないかどうか判断する必要があります。

ごく軽度であればすぐに歩いたり食べたり飛んだりすることもあります。しかし、事故の後しばらくしてもフラフラしている、吐く、食べない、便が出ていない、開口呼吸といった症状が出ていれば要注意です。傷害度の高いショック状態の鳥の治療は難しいこともありますが、救命を目指します。