麻酔下処置:足環カット

35歳のキバタンの足環カットをしました。

はじめは食い込んでいなかったそうですが、成長し数十年前から徐々に食い込んできたとのこと。結構食い込んでいましたが、血流障害などは生じていませんでした。本人はまだほとんど気にしていませんでしたが、ゆくゆくさらに食い込んでしまう可能性がありましたので、今後の長い生活も考え、飼い主さんは足環カットを希望されました。

アルミ製であれば足環カッターで切断しますが、厚く硬いステンレス製でしたので、通常の工具では切断できないものでした。ダイアモンドディスクによる切断が必要となり、切断中に動かれてしまうと大変危険なため、麻酔をかけて実施することにしました。

麻酔をかけて実施、麻酔なしで実施、どちらが適切か判断する必要があります。無理に麻酔なしで実施することで事故が起こる可能性があります。麻酔をかけてもよいか、事前にレントゲン検査、血液検査で健康チェック。問題ありませんでした。

麻酔をかけ、厚紙を足環の下に敷き、万が一に備えます。ダイアモンドカッターにて切断中は金属から熱が出るので水で冷やしながら、やけどしないように実施します。麻酔数分で切断、その後の麻酔からの覚醒も早く、負担最小限で実施することができました。

35歳、院長の私と同い年でした。キバタンは長寿です。すっきりした脚でまだまだ長く元気に過ごしてもらえたらなと思います。